
そう遠くない未来。世界規模の人口爆発と干ばつによる食糧不足に対処すべく、収穫量の多い遺伝子組み換え作物が開発されるが、その作物が人体に与える影響で多生児の出生率が急増する。さらなる危機に直面した欧州連邦は、一家族につき子供1人のみを認める「児童分配法」を施行、違法に生まれた二人目以降の子供は地球の資源が回復する時まで「クライオスリープ」と呼ばれる機械で冷凍保存する政策を強行した。
至るところに検問所が設けられ、人々の生活や行動が厳しく管理される中、とある病院で七つ子の姉妹が誕生する。母親は出産と同時に死亡し、姉妹は唯一の身寄りである祖父に引き取られた。祖父は7人を月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜、日曜と名付け、「児童分配局」に見つからずに生き延びるための方法を教え込む。その方法とは、それぞれ週1日、自分の名前の曜日にだけ外出し、カレン・セットマンという共通の人格を演じることだった。
月日は過ぎ、姉妹は一人ひとり性格も得意分野も異なる女性に成長する。7人の頭脳やスキルを併せ持ったカレン・セットマンは銀行員になり、エリートへの道を歩んでいた。しかし大きな昇進が決まるはずのある月曜日、〈月曜〉が出勤したきり行方不明になる。
火曜日。〈火曜〉はアパートにいる5人と連絡を取り合いながら、カレン・セットマンとして普段と同じ様子で出勤し、前日の〈月曜〉の足跡を辿るが、銀行の外で児童分配局の職員に捕まり、当局を率いるニコレット・ケイマン博士のもとへ連行される。一方、アパートの5人も武装した男たちに襲撃され、力を合わせて応戦するものの、〈日曜〉が銃弾に倒れてしまう。何者かの裏切りにより、姉妹の命が狙われていることは明らかだった。
水曜日。〈水曜〉はカレン・セットマンの出世争いのライバルである同僚ジェリーの家を訪れ、カレン・セットマンがケイマンと大口の契約を交わしていたことを知る。だが、詳しく追及する前にジェリーは屋外にいたスナイパーに撃たれて即死。何とかその場から逃げ出した〈水曜〉も、ケイマンの部下であるジョーに撃たれて息絶える。同じ頃、アパートにいた〈木曜〉、〈金曜〉、〈土曜〉の3人は、児童分配局の職員でカレン・セットマンの恋人だというエイドリアンの来訪を受け、エイドリアンから児童分配局の情報を引き出す作戦を練っていた。エイドリアンの交際相手が姉妹のうち誰なのかわからないまま、〈土曜〉が彼の家に行き、体を重ねる。
木曜日。児童分配局による襲撃は激化し、〈土曜〉と〈金曜〉が犠牲になる。一人になった〈木曜〉は、姉妹が協力して集めた情報から〈月曜〉がまだ生きていると確信し、彼女を救出するためにエイドリアンの助けを借りて児童分配局の建物に侵入する。しかしそこで待ち受けていたのは、想像を絶する現実だった—。

1979年、ノルウェー北部のアルタ生まれ。2007年、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル』のパロディ『キル・ブル〜最強おバカ伝説〜』(監督・脚本)でデビュー。医大生たちが雪山でナチスのゾンビに襲われる第二作『処刑山 デッド・スノウ』(監督・脚本)は2009年のサンダンス映画祭で話題を呼び、カルトホラーとして興行的成功も収める。2013年米国公開のジェレミー・レナーとジェマ・アータートン主演のダークファンタジー・アクション『ヘンゼル&グレーテル』(監督・脚本)でハリウッドに進出。同作は全世界興行収入2憶2500万ドル以上の大ヒットを記録した。その後、『処刑山2』(14/監督・共同脚本)を発表し、トロント・アフター・ダーク映画祭観客賞をはじめ数多くの映画賞を受賞。以上の4作品は日本国内ではDVDリリースのみで、本作『セブン・シスターズ』が初の劇場公開作となる。現在はアダム・マッケイが監督を務めるR指定のアメコミ原作スーパーヒーロー映画『Irredeemable』の脚本を執筆中。また、テレビドラマ版「ヘンゼル&グレーテル」パイロットの共同脚本にも携わっている。

2001年に本作を構想し、オリジナル脚本を執筆。映画化が実現していない優れた脚本をハリウッド業界人が選ぶ「ブラックリスト」の2010年版に入る。これまで脚本を手がけた作品はファミリー映画『Opposite Day』(09/未)、『Cody the Robosapien』(13/未)など。また、囮捜査でドッグショーに出演する警察犬が主人公のコメディ『Show Dogs』がラジャ・ゴズネル監督によって映画化され、来年米国公開予定。

映画化された作品にジェイムズ・パタースンによる小説の人気キャラクター、アレックス・クロスを主人公にした『バーニング・クロス』(12)などがある。

2001年に本作を構想し、オリジナル脚本を執筆。映画化が実現していない優れた脚本をハリウッド業界人が選ぶ「ブラックリスト」の2010年版に入る。これまで脚本を手がけた作品はファミリー映画『Opposite Day』(09/未)、『Cody the Robosapien』(13/未)など。また、囮捜査でドッグショーに出演する警察犬が主人公のコメディ『Show Dogs』がラジャ・ゴズネル監督によって映画化され、来年米国公開予定。

2008年、本作のプロデューサーでもあるファブリス・ジャンフェルミと共同でロサンゼルスを拠点にグローバル市場向けの英語の映画を製作するVendome Picturesを設立。同社が携わった主な作品に『ロード・オブ・ウォー』(05)、『ミッション:8ミニッツ』(11)、『幸せの教室』(11)、『フレンチ・ラン』(16)などがある。2011年、パリを拠点にフランス市場向けの映画を製作するVendôme Productionを設立し、『屋根裏部屋のマリアたち』(10)、『大統領の料理人』(12)、『エール!』(14)、『あしたは最高のはじまり』(16)などを製作。フランスでの公開待機作にエリック・バルビエ監督、ピエール・ニネとシャルロット・ゲンズブール主演の『La promesse de l’aube』などがある。